腰痛と猫背の関係について

腰痛と猫背の関係についての症例です。

腰が痛い。

体をねじると腰に痛みが出ます。

この方は一か月に一度メンテナンスに通院していただいているのですが、

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ご来院のときの背中の状態ほ、上の写真の具合です。

こんなにも、背中が後弯(こうわん)、後ろに反りかえっています。

この状態では、動いてもらっても、腰に痛みが出ます。

腰をねじると、同時に背骨もねじることになりますから、これでは、スムーズに腰も背中も動いてくれるはずはありません。

仰向けになってもらって、両膝をたて、左右に倒してもらいますと、

もう、腰に痛みが出てほとんど動かすことができません。

腰といっても、痛みを訴える部位は、背骨と骨盤のジョイントする部分、腰仙関節です。

この膝倒し、体をねじる動作は、股関節の動きのほかに、体幹、背骨のねじりも加わってきます。

すると、背骨がこれだけ後弯しているとなれば、その歪みは、背骨だけでなく、腰の動きにも影響が出てくるに違いありません。

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素直に、背中および、背骨を整えていきます。

ここまで、平らになってきます。

すると、やはり、体をねじっても、腰痛は大分、軽減してきます。

このことからも、背骨の後弯、いわゆる猫背になると腰痛になることがわかります。

この方、身長が180センチほどあり、仕事がクレーンのオペレーターをやっています。

狭いクレーンの運転席で小さくなって仕事をしている情景が目にうかびます。

そのような、日常動作のクセがこの猫背をひきおこしてしまい、

さらには、腰痛にまでなるに違いありません。

これも、りっぱな、職業病といえます。

仕事とはいえ、なんとも、むごい話です。

休憩時間の体操も指導するのですが、それだけでは、なんともならないのが実情のようです。

うつ伏せで動いてもらいます

こんな動診をしてみます。

うつ伏せになってもらい、両膝を折り曲げ、左右に膝を倒してもらいます。

ところが、もう、腰に痛みがでて、両膝を右にも、左にも倒すことができません。

背中の後弯(こうわん)、後ろに反りかえると、こんなにも、むごいことになります。

いつものように、この背中、脊柱に骨の操法をしていきますと、この両膝が左右に倒せるようになっていきます。

ところが、今回、まだ、この動診の最後のところ、左右に両膝を深くたおすと、痛みがでます。

それで、ふと、「お腹」に触れてみますと、お腹の筋肉がもう、カチカチに固くなっていることがわかりました。

それは、そうです。

長身を折り曲げて仕事をしているのですから、、体幹を前屈・前かがみにするわけです。

すると、お腹の筋肉が常に作動し続けることになります。

このお腹の筋肉をやわらかくするために、骨盤まわりにアプローチします。

腸骨稜の外側、外腹斜筋の付着部をもみほぐしていきます。

すると、両膝を倒す動作が、ずいぶん楽になります。

なるほどです。

すると、また、新たな疑問が浮かんでくるわけです。

背中の後弯(こうわん)は、素直に背中を前かがみにするからおきたのだろうか?

それとも、お腹の筋肉、外腹斜筋・内腹斜筋・腹直筋に引っ張られたせいで、おきたのだろうか?

という疑問です。

背中の後弯(こうわん)は単なる結果ではないのか?ということです。

また、新に、お腹の筋肉も探究の対象になりました。