腰痛は上肢に原因がある場合もあります

体をねじって腰およびお尻にかけて痛みが出る方は多いものです。

また、仰向けになってもらい、体をねじる、両膝を立てて両膝をたおす動作で腰に痛みが出る方も多いものです。

立位でも仰向けでも、どちらも体のねじりの動作といえます。

立位の場合、体幹のねじりというよりは、股関節のねじりの動作といえます。

股関節に問題がある場合、立位からの体のねじりの動作で可動域制限がわかりやすく出現します。

このような、ねじりの動作で腰に痛みが出る場合は、意外に思うかもしれませんが、、上肢・腕のコリの問題を解決すると、腰の痛みが解消するものです。

全身の連動を考えてみます

立位で体を左にねじります。

すると、あたりまえですが、体幹は左にねじれるわけです。

この時の右の腕の動きをみてみます。

体幹の動きに連動して、右の腕も左にねじれます。

右の上腕が内旋し、前腕も回内します。

ここで、例えば、上腕の内旋に可動域制限があったり、

前腕の回内に可動域制限があったりすると、

体幹の左ねじりの動作にも、可動域制限が出現するということです。

全身がワンセットになって動くということです。

その全身の動きのどこかにコリがあったり、筋肉が固くなっていたりすると、全身の動きに影響をおよぼすことになります。

腰痛と結帯動作との関連性について

私の研究テーマの一つである結帯動作。

この動作は、まさに、上腕を内旋し、前腕も回内する動作そのものです。

ですから、この結帯動作で可動域制限がある場合、この可動域制限を解消するために、前腕や上腕のコリをもみほぐすと、

腰痛・腰の痛みが解消するケースが多いものです。

結帯動作の可動域制限を解消するためには、上腕・前腕のコリ・拘縮を解消するアプローチは欠かせません。

そして、上腕・前腕のコリをもみほぐすと、腰の可動域制限が解消され、腰の痛みも解消されるケースが多いものです。

体の動きを軸の回転としてとらえる

全身はこのように、一つの部位、腕だったら腕、腰だったら腰だけで動くのではなく、全身が連動して動きます。

腰の動きは、上肢、腕の動きと無縁ではありません。

そのことに気づくと、解剖学用語というのは、やはりうまくできています。

下半身が屈曲すると、上肢も屈曲することになっています。

下半身が左に回旋すると、上半身も左に回旋するようになっています。

そのように、用語が統一されています。

また、このことは、体の動きを軸の回転としてとらえることと共通してきます。

そのように、とらえると、体の連動が見えてきます。

筋肉で考えてみます

例えば、左ねじりの動作で可動域制限が出た場合、作動している筋肉はあたりまえですが、左にねじる筋肉群です。

制限をかけているのは、その逆の筋肉である「右にねじる」筋肉群であると想定できます。

仰向けになって、両膝を左に倒して可動域制限が出た場合、 制限をかけているのは、その逆の筋肉である「右にねじる」筋肉群 であると想定して、

右手の前腕の右にねじる筋肉に相当する、「回外筋」をもみほぐすと、腰の可動域制限が解消されるという現象が当然のように出現します。

このことは、「ねじり」の動作だけではなく、すべての動作で共通して起きる現象です。

前後屈でも側屈でも。

そんなことを想定しながら、全身のトリガーポイントを探していきます。