体を後ろに反らせない腰痛です

体を後ろに反らすと腰に痛みの出る腰痛で、定期的にメンテナンスに通っていただいています。

お帰りの際には、そこそこ、体を後ろに反らしても、痛みがでないところまで回復するのですが、

どうしても、仕事のせいでしょう、腰の痛みがぶり返してしまいます。

いつものポイントからアプローチします

この方の腰痛の場合、腰に痛みがでなくなるポイント、トリガーポイントはほぼ分かっていて、そこにアプローチすると、体を後ろに反らすことができるようになります。

ところが、どうしたことでしょう。

いつものポイントをもみほぐしても、一向に、体を後ろに反らすことができるようになりません。

いつものポイントは、臀部、骨盤のへりから、外側にかけて、

特に、股関節の大転子の周辺の筋肉群を整えますと、それなりの成果が出ます。

小殿筋と大腿筋膜張筋を中心としたアプローチとなります。

けれども上手くいきません。

なにかが、いつもと違うようです。

お腹を按腹します

体幹の後ろ反らし、後屈・伸展を独自に考案した軸回転の法則でとらえてみると、

後屈の動作はそのとおり、体幹が後ろに回転していきます。

すると、軸回転の作動面はもちろん、背中の面です。

この作動面に拮抗するのは、これまたもちろん、お腹の面です。

お腹、体幹の前面にコリ・拘縮があると、体を後ろに反らす動作をすると、可動域制限が生じるはずです。

あたりまえですね。

この方、お腹がウイークポイントになっていて、触れるだけで、もう身をよじって「くすぐったがり」ます。

「くすぐったい」は異常感覚であり、コリがある証であると、私は判断しています。

ですから、腰痛とはいっても、この方の場合、一番の原因はこのお腹であることは、わかっています。

けれども、そのくすぐったがり方があまりにも、ひどいので、ついつい、手を触れないこともあります。

けれども、きょうは、ここ、お腹でしょう。

お腹を按腹、もみほぐしていきます。

お腹の筋肉群を按腹します

お腹の筋肉群を按腹します。

あせらずに、ゆっくりと。

くすぐったがる一歩手前まで。

すると、やはり、体を後ろに反らすことができるようになってきました。

きょうのポイントは、いつもの小殿筋・大腿筋膜張筋ではなく、

その大本である、お腹のようです。

外腹斜筋・内腹斜筋・腹直筋を按腹していくと、体を後ろに反らしても、

腰に痛みが出ないところまで回復させることができました。

あまりにもあたりまえすぎますが、軸回転の法則の使い方のひとつの症例ともいえると思われます。

軸回転の法則の概要

軸回転の法則をかいつまんで説明しますと、

体の動きを回転運動としてとらえる、ということです。

その回転運動は、作動する面と、それに反対する拮抗する面があるということです。

あるひとつの動きに支障があった場合には、その運動する面の反対の面の筋肉にコリや拘縮があると仮定して、その運動に対して拮抗する筋肉にアプローチしていきます。

非常にシンプルで当たり前なアプローチなのですが、ついつい、その可動域制限や痛みにばかり目がいってしまい、忘れがちになるものです。

当たり前すぎますが、やはり有効なアプローチにちがいありません。